エナシデニブはIDH2変異を有する高齢の急性骨髄性白血病(AML)に有効
IDH2変異は急性骨髄性白血病(AML)患者の8%から15%に認められ、高齢の患者ほどこの変異を有する傾向にある。Courtney DiNardo医師が主導した国際共同第3相試験では、2〜3回の前治療歴がある60歳以上のIDH2変異型急性骨髄性白血病末期患者を対象として、経口のIDH2阻害剤エナシデニブ[enasidenib]と従来の治療(CCR)とを比較検討した。この試験では、319人の患者を無作為に割り付け、主要評価項目である全生存期間(OS)を評価した。全生存期間中央値はエナシデニブ(6.5カ月)と従来の治療(6.2カ月)との間に有意な差はなかった。しかし1年生存率はエナシデニブで37.5%、従来の治療で26.1%だった。 エナシデニブにより、全生存期間中央値は有意に改善しなかったが、濃厚な前治療歴のある高齢のIDH2変異型 AML患者群において、無イベント生存期間、治療失敗までの期間、全奏効率、血液学的改善、輸血が不要な期間については有意義な効果を示した。この研究は、エナシデニブがこの再発性または難治性の患者群にとって忍容性の高い治療選択肢となる可能性を示唆している。詳細については、Blood誌を参照のこと。
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日本語記事監修 :佐々木裕哉(白血病/MDアンダーソンがんセンター)
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